└否定的なお相手を肯定させる会話術

まず、多くの方がやってしまいがちな【第一声で否定】です。これは、気が付かずにやってしまっている方が多いので、ご注意下さい。こちらの目的は、お相手の価値観を否定することではなく、こちらの価値観を肯定させることです。そのためには、【すぐに否定しない】ことが大切です。例えば、こちらは、結婚後の財布は一緒が良いと考えていて、お相手は、結婚後の財布は別が良いという価値観を持っていても「でもさ...」「だけど...」と、第一声で否定してしまいがちですが、これは、こちらの価値観を肯定させるためには逆効果です。また、中には、「それだけ稼いでいる人なら別でも良いけどね...」や、「男性はお金を持つと浮気する...」など、嫌味ともとれる発言をする方もいらっしゃいますが、これは絶対にやってはいけません。こちらの価値観を肯定させるためには、まず、お相手の価値観を聞き、【第一声は肯定する】ことが大切です。

上記でお伝えした通り、【第一声で肯定】することが大切です。そして、お相手に、こちらの価値観を肯定させるために、yes、if話法を活用します。上記のように、こちらは、結婚後の財布は一緒が良いと考えていて、お相手は、結婚後の財布は別が良いと考えている場合、「そうですよね、その方が、家計のやりくりがしやすいかもしれませんね。」と、まずは肯定します。第一声で否定してしまうと、お相手は、敵意を感じ、こちらの価値観を肯定しようとは思いません。しかし、一度yesと(お相手の価値観を肯定する)飲み込み、「もし、片方が病気で入院とかしてしまうと、財布が別だと不便だと思いませんか？」など、お相手に、想像してもらうことが大切です。未来の、財布が別だと不便だという具体的なイメージができると、お相手も、こちらの価値観を肯定しやすくなります。一度肯定し、もし〇〇だったらと、お相手にイメージしてもらいましょう。

次に、こちらの価値観を真っ向からお相手に伝える際に、実践して頂きたいのが、yes、but話法です。先程のyes、if話法のように、まずは一度yesと(お相手の価値観を肯定する)飲み込み、ワンクッション挟んでから、ご自身の価値観を伝える方法です。お相手に、否定されたという不快感を与えずに、ご自身の価値観を伝えることが可能です。上記のように、こちらは、結婚後の財布を一緒にしたいと考えていて、お相手は結婚後の財布は別が良いと考えている場合、「そうですよね、その方が、家計のやりくりがしやすいかもしれませんね。」と、まずは肯定します。そして、先程のyes、if話法のようにイメージさせるのではなく、「でも、私は、結婚したら、二人で協力して、家計のやりくりも進めていきたいです。」と、伝える方法です。一度、お相手の価値観を肯定し、ご自身の価値観を伝えることで、お相手も、こちらの価値観を肯定しようと考えてくれます。ご自身の性格、お相手に応じて、使い分けてみて下さい。

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